2000年8月5日(晴れ;東の風2->4m)

宮崎県鏡山ツアー


山下です。鏡報告をします。
 鏡への出発は金曜夜12時くらいでした。 クラブハウスに集合し、山下(OB)、深見(M1)、植松(B2)、山口(B2) の4人は、ほんの2時間前にキャリアが完成した山下号に乗って 角屋の待つ飯塚に山口さん(初心者)の運転で向かったのでした。
 途中、あおられたり無理に抜かれたり恐ろしい思いをしながらも 土曜午前1時30分角屋のまつ九工大に着きました。 そこから、深見の運転で夜の小石原をぬけ、星を眺め 日田から10号線にぬけ、場所はよくは分からないのだけど 大分の近くのセブンで休憩しました。
  初出動の山下号。
深見のゴリゴリ運転と私の車の座り心地の悪さに 山口さんが酔ってしまい心配しましたが、これから角屋の運転で 朝の6時過ぎに鏡頂上に到着です。
 鏡の上には畠、御厨、原の長大ボンゴが私達を迎えてくれました。 私はそれからフルフラットのボンゴの中でグーグー寝たけど、 深見、角屋、植松の3人は朝の6時からとっととグライダーを 組み始め私が朝の8時くらいにごそごそ起き出した頃には みんな消えていました。 「しまったあああああ!!!!」
 
鏡山Take Off。いい風、入っています。
そう後悔してもしかたありません。 私はグライダーをのろのろと組み始めました。  私がセットアップを完了した午前10時か11時かそのころには 深見、角屋、植松の三人は横引さんの車で上がってきていました。
そうですビッキーは私らより遅れて一人鏡に来て(徹夜で) 朝から深見達の回収までしてくれたのです。
 12時前おそらく11時半ころになると雲ももりもりでてきて 「これは上がるやろう」ということで 私が1番手としてテイクオフをすることになりました。
 
九大戦隊の突撃隊長山下さん。午後の部、一番手でテイクオフ。


 サンダルに半ズボン、Tシャツで飛んだ私はハーネスのチャックを閉める ひもがひっかかり空中でしばらくあがいておりました。 しかも、やぶれたので自分で縫って直したハーネスのレスキュー入れから レスキューがバリッと飛び出ました。 「おわー」そう思いながらもしばらくは無視して飛んでおりました。
 鏡のリッジも飽きてきたし、レスキューも心配になってきたので テイクオフ前で粘るをやめた私は沖で上げようと前に出ました。 結局これは失敗でした。いっしょに飛んでいたSTは テイクオフ前から無理に移動せず、後に条件が良くなってから 動いていました。ランディングもそんなに良くなかった私は ひとり静かに浜辺につっ立っておりました。しかたないので グライダーの片づけも途中で止めておりますと 深見が山口さんと雷徒エースで降りてきました。山口さんに ランディングを見てもらうためです。 そして弁当を買ってそれを食べ、私は深見を頂上に上げるため またテイクオフに上がりました。
 頂上に上がった私の目の前で深見、御厨、角屋が次々に テイクオフしていきます。雲はもりもり、サーマルも定期的に きています。「おいらが飛んだときは条件が悪かった」と ウソ八百をならべてわめくと、雷徒エースで山を下りました。
 山を下ると、そこにはほとんどの人間が降りていました。 片づけを途中で放棄したグライダーを見ると、私は 「あーあ、グライダー片づけなくっちゃ」 とぼやくと、そのまま海パン姿になり 「みんな泳ぎましょう!鏡は飛びはダメでも泳ぐのに意味があるんじゃ」 とみんなを誘い。 そのままひとりで海に飛び込みました。  
長崎大学、高畠のランディング。

 しばらくサルのように泳いでおりましたが 一人で泳ぐのはやはり飽きて... というかカップルや家族連れが楽しそうに泳ぐのにひとりで プカプカ浮いているのはアホらしくなり、 「やっぱりグライダーを片づけてから遊ばないとね」と 独りごとを言いながら海から上がりました。

 角屋や深見、御厨など次々に降りてきます。
彼らからひとしきりフライトの話を聞くと、とたんに明日への闘志が 沸き、「明日は移動じゃ。雲底いや雲海じゃ」と さっさとグライダーを片づけると植松を誘って海に飛び込みました。 植松に「島じゃ島じゃ、島まで泳ぐぞ」と、また出来もしないことを わめくと、植松を連れて沖にでていきました。 沖のプカプカ、旗が浮いているところまで楽勝で着くと、 こんどは浜辺へ泳ぎだしました。 潮の流れなのか分からないけど戻るのは大変でした。 途中土左衛門に何回かなりながら、やっとのことで浅瀬につきました。
「げー疲れた」  

泳ぎ疲れた山下さん

植松はこんな格好で泳ぎました


 「!」おお、原と山口さんが 泳ぎにきているではありませんか、山口さんは車酔いで大変だったけど 海の冷たさが心地よそうに遊んでいます。
 「んーーこの人品があるな。わしらサルとは大違いや」
私は山口さんがかなづちというのでペットボトルを浮き輪代わりに渡すと 海でまだしばらく遊んでおりました。  山飛びを見学するだけでは、やはり退屈です。 「鏡山では飛べる人も飛べない人も泳がないとね」 山口さんが楽しんでいるので 私も植松もホッとしました。  その後、磯場でエビを3匹と子ハゼを1匹捕まえ 気づけば、皆様回収も既にやっていて、後は回収車を待つばかりです。

 回収も終わり、「じゃあフロにいくか」ということに なりました。横引さんは今から徹夜のまま帰らなければならないので フロはやめてメシだけつき合いたいみたいでしたが、 その場の流れで フロの後メシに決定。ビッキーもフロに行きます。 フロは例の「ぽかぽか湯」。300円でなかなかリーゾナブルです。  海で泳いだあとシャワーを浴びたので、フロには入らなくても よかったけれど、やっぱり気持ちいい。  フロも終わって次にとっととメシということになりましたが、 どこでメシを食おうかもめます。
 結局、畠の断により「リンガーハット」に決定。 リンガーハットでは当然のごとくチャンポンです。 角屋のチャンポンに対するこだわりを聞かされ、 自分が味覚異常であることを理解した私はラー油をスープに入れるのでした。
 さて・・・ビッキーとはここでお別れです。
「気を付けてビッキーさん、明日何時ですか?」
「何時ということはないのですが・・・・」
ああビッキーやっぱりあなたはすごかった。一睡もしていないのに また夜の6時間かかって福岡に帰るのね。
「さようなら横ビッキーさん・・・」
「山下さんも気を付けて」
「????」
 それじゃあ鏡に戻るかと、延岡から北浦まで帰ります。 北浦に着いたころは、みんなグレムリンモード。 テントの設営も暗くて、頭は働かず。ちょっと手間取ります。 テントができたら星を見る余裕もなくバタンキュー。 このとき実は峰さんからお誘いをうけていたのです。
 
峰さんのランディング。
 後から知りましたが、このとき峰さんは しし肉と刺身で私達を待ってくれていたのでした。 ゴメンナサイ。峰さん、いつか必ずこの恩は返します。 そう峰さんの話を一晩中聞かせて下さい。 「トトロの東大?灯台?」「失敗したら切腹」




 コケコッコー、朝になりました。
ぐっすり寝られて、パチリンコです。実はこの日は飛ぶのはやめて、観光をしようと話が上がっていたのです。
深見「オレは回収する。やる気は0」
角屋「えーーーとばな」
山下「まあどっちでもいいじゃん。やる気は40くらいかな」
畠「やる気は150くらい」
 テイクオフまでとりあえず上がろうとエースとボンゴはそのパワー の違いを見せつけながら、上がっていきます。 あっという間にテイクオフ。
「おお、良い風入ってる。飛んだれ飛んだれ」
 深見グライダーを残してセットアップ開始。 御厨も深見と同じく回収をすると宣言しています。 セットアップのたけなわになったころ、 ふと深見が山口さんに手伝われて自分のグライダーを 車から降ろしています。 「やはり、やはり・・・回収すると言ったところでしょせんサル。 彼にはこの風の誘惑は強すぎたか。」  

今日も一番手の山下さん


いつも飛ぶ気指数100以上の
長崎大学の高畠
 

テイクオフ前の角谷


片山さんから借りてきたSX2で
角谷テイクオフ



 今日もなりゆきで私が1番手です。 昨日、いっしょに飛んでいたSTが出たので 「オレも」と意気込んでみんなのダミーになったのでした。 ゲインでは50くらいしか上がらない。南東の風なのでリッジも あまり安定していません。私はSTも沖にいってしまったので 私も沖にふらふらと出ていきました。  それで失敗しました。そのままランディング。 またもや誰よりも早く飛び、早く降りちまった。 少し遅れて降りてきた畠とかき氷を食べていると  他の機体も降りてきました。 今日は原が雲底だったとか・・・。


 さて・・・機体をとっとと片づけて、撤収ということになりました。 御厨がボンゴで降りてきたので 機体と人をボンゴに積んでテイクオフまでレッツゴーです。 テイクオフで機体を雷徒エースに積むと、 帰りは高千穂経由の大観峯通過で帰ることになりました。 高千穂では御厨の案内で展望台に登り記念撮影し  両側のスライドドアをあっけ放しにして車を走らせました。 そして阿蘇のふもとで長大と別れます。 雷徒エースは大観峯に登ると
「ここから飛ぶんだ」
と山口さんに説明します。  あー風が気持ちいいぜ。
「そうさ今年もたぶんここからギャラリー100人の前で飛ぶんだ」
夕方の大観峯は人もまばらでごみごみしていなくてとてもよかった。 ここでも記念撮影。そこらへんの人に頼んで
「はい、チーズ」パシャリ
 ( 横引より業務連絡。その写真下さい。 )
 雷徒エースは小国を通り、日田でジョイフルでメシを食って 日曜の夜11時、飯塚で角ちんを降ろし、夜12時篠栗にて ミッション終了。八木山を越えた途中で軽のワンボックスが サイコロのように横倒しになっていた。 帰りは植松と山口さんを姪浜まで送って本当のミッション終了。

この旅で思ったことは
1.ジョイフルはそんなに悪くない(まあまあうまいじゃないの)
2.鏡を満喫するにはあと3日は必要
3.わしらのサルぶりとは対照的な山口さんの
  品のよさが際立った。
4.突撃隊長はもはや必要なし、条件のいいときに飛ぶのが
  一番効率よく飛べる。

  では
 

写真集(全17枚)



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